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Webデザイナーが、コンセプトダイアグラムでわかる[清水式]ビジュアルWeb 解析を読んで思ったこと

2015年4月20日 11:40

webデザイナーの井上です。
運営堂の森野さんからwebデザイナーでも読みやすい本をご紹介していただきました。
今回はwebデザイナーからの視点で読んで思ったことをまとめました。

webディレクター・webデザイナーでも読みやすい

「アクセス解析」というと、webサイトを制作する上で大切なことだとは思いつつ、難しそうで使い方もよくわからないという印象でした。
私と同じように、webサイト制作はできるけど、アクセス解析って全然分からない!という人には読んでもらいたい1冊です。図が多く使われていて、文字量も少ない。専門用語は噛み砕いて説明しているので、とても読みやすいです。

サイトの設計時からアクセス解析を考える

「アクセス解析のレポート出しておいて」といわれて、困った経験ありませんか?私はアクセス解析ツール(Googleアナリティクス)を開いて、Googleアナリティクスの便利機能「マイレポート」で作成します。しかし、レポートを元にクライアントに伝えられることは、「今月はコンバージョン増えましたね」「このページが一番見られてますね」など数字を見たままに説明するのみです。そこからつなげられる提案がなく、webサイトは更新しないまま放置される・・・なんてこともありました。
この本は、まずはアクセス解析ツールは開きません。そもそも、サイトを作成した後、最後にアクセス解析タグを挿入して、1ヶ月後にレポート作成をする、という流れではありません。サイト設計をする段階からアクセス解析・レポートの作成までしっかりと決めておきます。
まず作成するのが「コンセプトダイアグラム」という図です。

コンセプトダイアグラムとは、サイトのコンセプト、つまり企業が望むユーザーの行動・気持ちの変化と運営者による取り組み(施策・機能・コンテンツ)との関係を図解したものです。

この図をサイト設計時に描いておくことで、サイト設計+アクセス解析(レポート作成)ができてしまう優れもの。コンセプトダイアグラムの図で理解し、整理できることは以下の点です。

  1. ビジネス課題を整理できる(商品が認知されていないので、広めたい)
  2. 顧客が満足するまでのゴールを決める(ECサイトで商品をリピート購入し、その商品のファンになる)
  3. 設定したゴールに向けてのステップを設定(気になる→購入→思い出す→リピート購入)
  4. 各ステップを達成するための具体的な施策案(イベントの告知・口コミで広める)
  5. 施策案に基づき、コンテンツを作成(ブランドページの作成・SNSの活用)
  6. レポート作成案(どのデータを基準に、どんな結果をレポートとして出すか)
  7. レポートの結果次第で、次になにを提案するべきなのか考えておく

アクセス解析というよりは、「webサイトの設計方法」のような感覚に近いです。事例を元に、このコンセプトダイアグラムという図の解説を丁寧に順を追って説明されています。
アクセス解析だけで考えると苦手意識がありますが、サイトの設計と同様に考えていくことで、なじみやすく感じました。また、図にすることでクライアントとの認識のブレをなくし、サイト制作がスムーズに進めることができそうです。

コンバージョンは「購入完了」「お問い合わせ」だけではない

ECサイトでは「購入完了ページ」をコンバージョンに設定していることが多いと思います。しかし、実店舗があり、通販もしているという企業の場合、「実店舗の場所が掲載されたMAPページ」をコンバージョンに設定してもokなんです。

「地図を見る」行為は、商品に興味を持って「買いに行ってみよう」と思ってもらえたことを意味します。そこで、ECにおける購入完了と同じくらい需要な行為だと位置づけました。

これはなるほど!と思いました。そもそも、コンバージョンを設定できるページが複数ある意味が分かっていなかったので、納得です。
さらに、webの解析ツールだからといってオンライン上のデータではなく、例えば採用情報ページであれば、実際に採用された人数など、オフライン上のデータをレポートに組み込むことによって、部分的な数字に振り回されることなく、解析できます。これで、幅広い視点でバランスのとれた運用や改善ができます。
まず初めにアクセス解析ツールを開かないというのは、ここでもメリットになります。

アクセス解析からwebサイト制作を学ぶ

この本は、私からはwebディレクター・webデザイナーにおすすめしたいです。アクセス解析のことだけではなく、サイト設計〜クライアントへの提案〜webサイト運用方法が学べると思います。見た目だけのリニューアルは企業の予算を使っただけです。webサイトを制作したら、課題が改善されて売り上げがアップした。そんな本来のwebサイト制作の参考になる1冊だと思います。

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2015年4月20日 | admin_grandou | コメント(0)

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